3月9日にオリーブの植樹祭が同市飯野の農場で行われ、関係者約30人が集まり苗の成長を祈願した。
農場のある飯野地区は佐倉藩士が生活のため農業を行った地域。ここを拠点に、当時の武士たちの精神を受け継いで栽培に取り組むことから、「侍オリーブ」と命名した。
農場は、耕作放棄地となっていた約1500平方メートルを所有者から借り受けて取り組んでいます。
これまで土居さんの指導で、1年がかりで試験栽培を行ってきたが、特に環境に問題はなく順調に育ったという。6~7年後に収穫し、和食に合うオリーブオイルの商品化などを目指す。
植樹祭では、地元の麻賀多神社の宮司による神事が厳かな雰囲気で行われた。藩主・堀田家の13代当主、堀田正典さんをはじめ、藩士の末裔(まつえ)の方々も参加し、オリーブの無事の成長を祈った。
今回は30本の苗を植樹したが、今後、クラウドファンディングで協力者を募って苗を増やしていきたい考えという。高木さんは「平和の象徴でもあるオリーブを活用し、新たな食文化を佐倉から発信したい」と意欲。